デイノケイルス
                        	Deinocheirus
                        
                        
                                            
						
                        
                        
                        
                    
                        
                        
                        
                            科名
                            
                            	デイノケイルス科
                            
                            分類
                            
                            	獣脚類、爬虫綱、双弓亜綱(そうきゅうあごう)
                            
                            生息地(発見地)
                            
                            	アジア(モンゴル)
                            
                            時代
                            
                            	7000万~6500万年前(白亜紀前期)
                            
                         
                        
                            全長
                            
                            	11~15m
                            
                            体重
                            
                            	約6トン
                            
                            食べ物
                            
                            	雑食
                                (植物などをすりつぶす際に利用される胃石と思われる小さな石が胃の中から1000個以上発見された事から以前は植物食だと考えられていましたが現在は雑食だったとされています)
                            
                            繁殖形態
                            
                            	卵生
                            
                         
                        
                        
                        
                        解説
                        
                            デイノケイルスの名前は「恐ろしい手」という意味で、この名は最初に発見された化石が長さ2.4mという巨大な2本の腕のみであった事が由来とされています。また、この巨大な腕は地球上に存在した全ての動物の中でもテリジノサウルスに次ぐ二番目の長さだと言われています。
							以前は番下の画像のような羽毛のない姿で描かれる事が多かったのですが最新の研究によって羽毛を持っていた事が分かり、現在では羽毛を持った姿で描かれるようになっています。
                            
                            デイノケイルスは二足歩行の獣脚類で腕の先には約30cmの3本の強力な鉤爪があるという特徴から大型の肉食恐竜ではないかとも言われていましたが、腕の動きは鈍くて狩りには用いる事はできないとする専門家の話や胃石と思われる小さな石が胴体部分の化石から新たに発見された事によって現在では肉食とする説は否定されていました。
							しかし、その後の研究によって胃の内部に魚の骨が見つかるなど魚を食べていた形跡が見つかり、現在では雑食の恐竜であったとする説が有力になっています。(2枚目の画像のようなに川の浅い場所で狩りをしていたようです)
							
                            デイノケイルスは腕の鉤爪は木の枝を引き寄せたり樹皮をはがして食べる際に利用したり、川などに住む魚を狩る為に利用したと言われており、タルボサウルスなどの肉食恐竜から身を守る為の武器としても用いられていたのではないかと考えられています。
							
							繁殖形態は卵生であった事が分かっていますが近似種の状態の良い卵の化石が見つかり真ん中にスペースのあるドーナツのような形で卵を並べるという特徴が確認されています。卵は現在の鳥類のように羽毛を使って暖められていたと考えられており、ドーナツ状に産卵する理由としては卵を効率的に暖めたり踏みつけないようにする為であったと推測されています。
                            
                            尚、デイノケイルスの記載者はポーランドの研究者であるH・オスモルとE・ロニエヴィッチで、記載年は1970年とされています。
							
							デイノケイルスはそれほど注目されている恐竜ではありませんでしたが、謎の解明がすすんだり、2019年の7月に放送されたNHKの特別番組では主役級の扱いをされるなどじょじょに有名になっている為、今後の人気の高まりが期待される恐竜となっています。
                        
 
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