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ヤンチュアノサウルス。[恐竜図鑑]

ヤンチュアノサウルス
Yangchuanosaurus

ヤンチュアノサウルスの画像
科名
シンラプトル科
分類
獣脚類、獣脚亜目、竜盤類、テヌタラ類、カルノサウルス類
生息地(発見地)
アジア(中国)
時代
1億6000万年~1億4500万年前(ジュラ紀後期)
全長
7.5~9.5m
体重
1~3トン
食べ物
繁殖形態
卵生
ヤンチュアノサウルスの画像2
解説
ヤンチュアノサウルスは1976年にダム建設を行っていた作業員の手によって中国の四川省で最初に化石が発見された肉食恐竜で、発見された骨格標本は全て不完全なものながら、それらの欠けた部分を補い組み合わせる事によって、現在ではほぼ完全な姿を再現する事ができるようになっています。
ヤンチュアノサウルスの名前の意味は「氷川(ヤンチュアン)のトカゲ」という意味で最初の発見地であるヤンチュアンにちなんで名づけられました。

ヤンチュアノサウルスの体の最大の特徴は頭部の長さは1mに及んでいるにも関わらず、頭部が驚くほど軽い事でしょう。これは頭骨の大部分に大きな空洞がある事に起因しており、体長の割には体重が軽かったとする説の有力な要因となっています。
この体重が軽いという特徴から、10m近い恐竜としてはかなり動きが素早かったと推測されており、頭骨の空洞の部分が嗅覚機能や呼吸機能の向上にも役立っていたとされ、アジア地域の肉食恐竜の中で最も繁栄した優秀なハンターのひとつであったと考えられています。

尚、ヤンチュアノサウルスは同じ中国で発見されたシンラプトルと似た特徴を持っていますが、シンラプトルはジュラ紀中期に繁栄した恐竜である為、時代がかぶるような事はなくシンラプトルと縄張り争うような事はなかったと考えられています。
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